アメリカでも被害あり

歴史からみる害虫の脅威

南京虫は別名トコジラミとも呼ばれる、カメムシの仲間の吸血性の昆虫です。南京虫は普段室内の隙間などに潜んでいて、夜中になると睡眠中の人に近寄ってきて皮膚にかみついて血を吸います。血を吸われた際に分泌される唾液によってアレルギー反応を引き起こされて、かまれた人は痒みを生じます。またかまれた二日目以降に痒みは強くなり、かまれた跡は1〜2週間は消えません。 そうしたことから南京虫が発生した場合は、南京虫駆除を行うことが求められます。 南京虫による被害は、近年になってからのことです。南京虫という名前からもわかるように、江戸時代に海外から荷物などにまぎれて日本に持ち込まれてきました。 当初は限られた範囲でしか生息していませんでしたが明治時代以降になってから、全国的に広がりました。本格的に南京虫駆除が行われるようになったのは、時代がさらに下って殺虫剤など、効果的な駆除方法が一般的になってからのことです。

最近の駆除方法

かつての日本において南京虫は身近な害虫でした。特に不衛生な環境であった地方の安宿などには日常的にいて、旅人などを悩ませてきました。 そうした状況が大きく変わるのは、昭和の中頃になって南京虫によく聞く殺虫剤などによって、南京虫駆除が全国的に行われた結果あまり見かけなくなりました。 しかし南京虫は絶滅したわけではなく、今現在でも南京虫による被害は度々発生しています。 最近の現状としては、海外からの渡航者が増えていることによって、そうした渡航者によって南京虫が持ち込まれるという事例も報告されています。こうした渡航者が泊まったホテルの一室で、南京虫が増殖するなどして被害をもたらしています。 こうした被害は日本のみならず、欧米でも見られます。 またこうした海外から持ち込まれた南京虫の中には薬剤耐性をもった南京虫もいると報告されており、南京虫駆除が今までの薬剤では難しくなる場合もあります。こうした南京虫は今後増えていくと予測されるため、これからはこうした薬剤耐性を持った南京虫への対処が主流となっていくと予測されます。